他者に対する情報やその情報に基づくバイアスなどによって,異なる行動をとることが分かっています.また,人間だけではなく,人間とコンピュータによる違いも検討されています.たとえば,コンピュータに対して人間と同様に接することが明らかになっており,一つの研究トピック(Media equation)となっています.そこで,本研究室では,主に相手が人間かコンピュータかによってどのような影響(たとえば,印象に対して)があるのか検討しております.

さらに本研究室では,自己と他者の認知関する研究も行っております.「自分は他者からどのようにみられているのか?」「自分では気づかないある側面を他者には見えている?」こうした疑問に対して,思考スタイルの測定を通じて,人間の思い込みに関する検討を進めてきました.

相手に関する知識のトップダウン情報とボトムアップ情報/Top down and bottom up information of knowledge on other

相手が人間かコンピュータのエージェントか

・問題解決課題

林 勇吾・三輪 和久 (2008). 人間とエージェントが混在する状況におけるコミュニケーションの認知的・感情的心理特性 ヒューマンインタフェース学会論文誌, 10(4), 445-456.

・言語同調/Lexical Alignment

林 勇吾 (投稿中)

Hoshida, M., Tamura, M., & Hayashi, Y. (2017). Lexical Entrainment Toward Conversational Agents: An Experimental Study on Top-down Processing and Bottom-up Processing. Proceedings of the 5th International Conference on Human Agent Interaction, 189-194.

・意思決定課題

Hayashi, Y. & Okada, R. (2017). Compound effects of expectations and actual behaviors in human-agent interaction: Experimental investigation using the Ultimatum Game. Proceedings of the 39th Annual Conference of the Cognitive Science Society(CogSci2017), 2168–2173.

自己と他者の知覚に関する研究

林 勇吾・山崎 治・三輪 和久 (2010). 大規模調査に基づく思考スタイルの自己他者統合評価に関する検討 日本認知科学会第27回大会発表論文集(CD-ROM), 850-852.