これまでの研究会活動

2024年2月16日(金)

2023年度下半期の合同研究会が開かれました.

・13:00~14:00:Group2の研究発表
  - 発表者:
   1. 伝真実
   2. 芳井創
   3. 宮田来輝
   4. 高永侑輝
 ・14:00~15:00:Group1の研究発表
  - 発表者:
   1. 下條志厳・王凱
   2. 安陪梨沙・渡邊咲花
 ・15:00~16:00:Group3の研究発表
  - 発表者:
   1. 信貴雅
   2. 野本晴登
   3. 利光唯
 ・16:00~:クロージング

2023年12月25日(月)

第24回研究会がZoomを通して開かれました.
 09:30-09:50 発表①    下條 志厳(R-GIRO RA/NEXT フェロー生)
 09:50-10:10 議論

発表要旨①

「カウンセリングシステムの構築に向けて:会話フローとACT-Rを用いた認知モデルの作成」
日本における孤独の解消には,当事者の悩みに関する自己開示を引き出し,自己開示の内容からどういった問題があるのか把握し,その問題に対処する必要がある.そこで,本研究では,カウンセリングにおける発話を分析し,会話フローの作成,会話フローの有効性の検討,認知モデルの作成を行う.まず,カウンセラーの会話フローを作成し,その有効性を確かめた.その結果,作成した会話フローの有効性が明らかとなった.次に,会話のキーワードを形態素解析によって抽出し,ACT-Rを用いて頻度に基づいた知識や活性値を搭載した認知モデルの枠組みを作成した.今回の発表では,主にACT-Rに関する説明を重点的に行う.今後は,会話フローと認知モデルを搭載したシステムによるカウンセリングシステムの有効性を検討する.


2023年11月27日(月)

第23回研究会がZoomを通して開かれました.
 09:30-09:50 発表①    安陪梨沙(立命館大学 人間科学研究科 博士課程後期課程生)
 09:50-10:10 議論

発表要旨①

「創造性課題においてロボット実験者が作品の独創性へ与える影響」
創造性とは,新しいアイデアやものを生み出す力のことであり,仕事や趣味に意欲的に取り組む中で,重要な要素の一つである.一方で,創造性は他者からの評価に大きく左右されることが知られており,特に評価への不安を感じやすい状況では十分なパフォーマンスが発揮できないことがある.そこで本研究では,ロボットを実験者として据えることで,評価する人間が側にいない状況を作り出し,評価不安の軽減を試みた.今後,ロボットが生活空間に浸透していく中で,創造的活動にロボットの存在が与える影響について検討する.


2023年9月20日(水)

2023年度上半期の合同研究会が開かれました.

●日時:2023年9月20日(水) 13:00~16:00
●場所:OIC B374
●プログラム概要:
 ・13:00~13:50:Group1の研究発表
  - 発表者:
   王 凱(専門研究員)
   下條 志厳(D3)
 ・14:00~14:50:Group2の研究発表
  - 発表者:
   市原瑞士(M1)
   樋口雄大(M1)
   羽田野将大(M1)
 ・15:00~15:50:Group3の研究発表
  - 発表者:
   大津耕陽(助教)
   安藤雅行(専門研究員)
 ・15:50~:クロージング


2023年6月26日(月)

第22回研究会がZoomを通して開かれました.
 09:15-09:35 発表①    橋口 哲志(立命館大学 グローバル・イノベーション研究機構 専門研究員)
 09:35-09:55 議論

発表要旨①

「VR・MR空間における錯覚を活用したインタラクション」
人工現実(VR)/複合現実(MR)技術では仮想空間を活用して体験をデザインできる.これらの空間では各種デジタル化された情報から自由度の高い空間を構築する.そのうえ,仮想空間で認識される情報を変更すると,現実空間での認識にも影響を与える.この仮想と現実との齟齬からくる錯覚は,デザイン次第で機能が低下した高齢者などを対象とする場合にも活用できる可能性がある.そこで本発表ではこれまでの錯覚を活用したインタラクションを紹介するとともに,今後の方針について報告する.


2023年5月29日(月)

第21回研究会がZoomを通して開かれました.
 09:15-09:35 発表①    王 凱(大阪大学)
 09:35-09:55 議論

発表要旨①

「支援障碍者向けシステムと製品デザインの技術と応用:最近の研究と成果」
本発表では,近年の私の研究と成果を中心に,障碍者や弱势群体を支援するための技術とデザインについて紹介します.私の研究は,障害者の生活の質を向上させるための新たな手法と技術を探求してきました.それには,増強現実 (AR),混合現実 (MR),スマートインタラクティブ製品,補助道具,ゲームなどが含まれています.今回の発表では,これらのテクノロジーとデザインがどのように障害者や弱者の生活に積極的な影響を与えているかを詳しく紹介します.同時に,これらの研究が社会全体の包摂性を向上させるための一助となることを期待しております.


2023年4月24日(月)

第20回研究会がZoomを通して開かれました.
 09:30-09:50 発表①    安藤 雅行(立命館大学 グローバル・イノベーション研究機構 専門研究員)
 09:50-10:10 議論

発表要旨①

「親要素を持ったチャットボットとの会話による若者への日常的な振り返り支援」
若者にとって,毎日の出来事を思い出し,振り返るという行為は,自分の行動や感情を振り返ることで自己理解を深め,将来を前向きに考えるために重要である.また,若者は日常の振り返りを家族,特に親との会話の中で行うことが多いとされており,親の会話の中には,子の現状を心配し,親しく話しかけるなどの,子の振り返りを促す要素が含まれていると考えられる.そこで,本研究では,若者に対して日常の振り返りを促すアプローチとして,親を連想させる要素を持ったチャットボットによる日常の振り返りを提案する.


2023年2月8日(水)

2022年度下半期の合同研究会が開かれました.

●日時:2023年2月8日(水) 13:30~16:30
●場所:BKC クリエーションコア1階CC102室
●プログラム概要:
 ・13:30~14:20:Group3の研究発表
  - 発表者:
   安藤雅行(専門研究員)
   香月劉人(B4)
   信貴雅(B4)
   中山凌(B4)
   森海龍(B4)
 ・14:30~15:20:R-giroプロジェクトGroup2の研究発表
  - 発表者:
   Christian Arzate Cruz(助教)
   内田圭祐(B4)
   樋口雄大(B4)
   近藤翔太(B4)
   松下彩夏(B4)
・15:30~16:20:R-giroプロジェクトGroup1の研究発表
  - 発表者:
   濱田大佐(助教)
   Xanat Vargas Meza(専門研究員)
   木内敬太(客員研究員)
   下條志厳(D2)
   安陪梨沙(D1)
   渡邊咲花(M1)
 ・16:20~:クロージング


2022年10月26日(水)

第19回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶    林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:30 発表①   Vargas Meza Xanat (専門研究員)

発表要旨①

デザインと心理学の共通点がありますか? このバイリンガル トークでは、西洋化された研究理論と実践に代わるものを探ります.


2022年9月28日(水)

第18回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:30 発表①  大津耕陽(G3:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

「思い出工学」は2004年に認知科学者である野島久雄氏によって提唱された,人間の情緒的なエピソード記憶の工学的活用に関する研究カテゴリである.しかし,「思い出工学」は一学術分野として確立された概念でなく、領域がカバーする範囲が明確でない.また,情報技術が発達していく中で,人の思い出を扱う研究への技術適用の可能性が高まりつつあるが,どのような方策が検討可能であるかが明確でない.本発表では,「思い出」に関する我々の取り組みについても触れながら,思い出を扱う工学研究について再考し,展望について議論する.


2022年8月24日(水)

第17回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:30 発表①  木内敬太(G1:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

動機づけ面接の特徴と既存の会話エージェント研究における位置づけや課題について説明した後,それらを踏まえた上で,今後のチャットボット開発の具体的な手順を提案する.


2022年7月27日(水)

第16回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:30 発表①  松室美紀(G2:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

複数の研究により,身体の見た目を変えると,知覚に変化が生じることが示されている.その多くは,仮想の身体を用いて実験をおこなっているが,本研究ではMR技術を用い,参加者自身の前腕の見た目を変化させることにより生じる変化を検討した.今回は前腕を透明にすることにより生じる主観的な痛みの変化を対象とし,同時に自身の腕をどのように感じるかを質問紙を用いて測定した2つの実験を紹介する.これらの実験を通し,身体の見た目と痛みの変化,および,その原因について考察を行う.


2022年6月29日(水)

第15回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:20 発表①  下條志厳(G1:プロジェクトメンバー)
 18:20-18:35 発表②  安陪梨沙(G1:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

現在,日本では孤独が問題となっている.そうした日々の孤独の解消には,当事者の悩みを自己開示してもらったり,その自己開示の内容からどういった問題があるのか把握し,その問題に対処したりする必要がある.そこで,本研究では,傾聴カウンセリングにおけるインタラクションを分析し,カウンセラーのモデルを作成し,それに基づいた傾聴カウンセリングの効果を実験的に検討する.実験1において,発話プロトコルに着目し,傾聴カウンセリングにおけるインタラクションの分析を行い,カウンセラーのモデル(ルール)を作成した.また,実験2では,そのモデルに基づき,傾聴カウンセリングを行った.その結果,作成したカウンセラーのモデルに基づく,傾聴カウンセリングによって気分が改善されることが分かった.今後は,本研究における結果をもとに詳細に分析することによって,ロボットによる傾聴カウンセリングを行うことを目指す.

発表要旨②

概念間の関連性が創造性に与える影響および非典型的カテゴリ想起訓練による独創性の向上
概要:日常,研究において人は新しいものを生み出すことが求められる。しかし,新しいものの創出には批判される不安がつきまとう.評価懸念が創造性に与えるネガティブな影響はいくつかの研究でみとめられており,本計画では評価懸念がロボットによって軽減可能であるかという点について注目する.


2022年5月57日(水)

第14回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:20 発表①  Christian Arzate(G2:プロジェクトメンバー)
 18:20-18:35 発表②  安藤雅行(G3:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

I’ll introduce my previous research on human-centered AI and an overview of my future projects on AI-augmented communication.

発表要旨②

近年,深層学習を利用したAIシステムの普及が急速に進む中,人が深層学習の「答え」をどこまで信用するか,また,どう扱うかを今一度見直す必要がある.本発表では,自然言語処理分野,特にテキストデータを扱うものについて,まず深層学習について大まかな概要を説明したあと,深層学習と人とのインタラクションの課題を明示する.また,課題の解決手法のひとつとして,深層学習の「答え」を人が解釈するための支援システムについて紹介する.


2022年4月27日(水)

第13回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:20 発表①  濱田大佐(G1:プロジェクトメンバー)
 18:20-18:35 発表②  西田勇樹(G1:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

色字共感覚とは、文字認知により色の体験が生じる現象である。本発表では、発表者がこれまで取り組んできた色字共感覚によって生じる色(共感覚色)がどのようにして選択・決定されるのかの研究について概説する。また発表者のもう一つの研究テーマである群衆の知恵と集団意思決定の比較についての研究も概説する。

発表要旨②

発想の転換やひらめきが必要な問題解決を洞察問題解決と呼ぶ。洞察問題解決では,無意識的な手がかりによって問題解決の成績が促進する。しかし,かえって手がかりが解決を阻害することもある。その要因の仮説として,手がかりと同じアイデアを抑制しようとする抑制機能のはたらきによると考えられている。本発表では,発表者がこれまで取り組んできた洞察問題解決における手がかりの効果について概観する。


2022年3月28日(月)

第12回研究会がZoomを通して開かれました.
 16:00-16:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 16:05-16:20 発表①  木内敬太(G1:プロジェクトメンバー)
 16:20-16:35 発表②  田村昌彦(G1:プロジェクトメンバー)
 16:35-16:50 発表③  大津耕陽(G3:プロジェクトメンバー)

発表要旨①

対話エージェントについてはこれまで様々な研究が行われており、すでに多数レビュー論文が報告されている。精神科治療と一般の人の精神的健康増進は専門性の異なる分野であるが、「精神的健康」と、一括りにされる傾向がある。本研究では、これらの差別化と、各分野での研究の進展度合いの把握を目的に、メタレビューを行った。

発表要旨②

これまで,対話時の表情から感情推定を行う試みは行われてきた。その一方で,推定された感情に対する評価に心理尺度を用いたものは多くない。本発表では年度の後半で行った実験を中心に報告する。実験ではカウンセリングで用いられるテーマについての対話時の感情推定結果と,その前後で取得した心理尺度(PANAS,BADS)の関連について検討した。

発表要旨③

知能システムによるヒトへの「語り掛け」の仕方に着目した二点の取り組みについて触れる.発表の前半では,傾聴場面における対話型の支援が可能なシステムの実現を目指し,臨床心理学分野で用いられる解決志向型の対話技法を取り入れた支援アプリの開発に取り組んだ事例を紹介する.発表の後半では,「ヒトのモノへの愛着」というテーマに着目し,その工学的な支援の可能性に触れる.特に本年度は,人工物がガイドを行う場面で「擬人的な語り掛け」を導入することの持つ有効性に着目した調査を進めたため,その成果を報告する.


2022年2月24日(木)

第11回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:30 発表   島川博光(G1:チームリーダー)
 18:30-18:00 質疑応答

発表要旨

先進国では高齢者人口の割合が増加している . 高齢者人口の増加に伴い , 高齢者を介護する人口が高齢者に対して足りなくなってきている . 現在,介護の仕事の一つとして傾聴というカウンセリング手法がある . 傾聴は , 話し手が聞き手に楽しかった話や辛かった話を聞いてもらい , 自身を受け入れてもらう感覚になることによって , 精神の安定を保つというカウンセリング技術である . しかし , 少子高齢化が進んでいる中で十分な数のカウンセラーを集めることは難しい.本研究では,加速度センサと張力センサを用いて傾聴中の生理信号から精神 状態を推定するモデルを構成し , 傾聴の評価・改善点を検知できるようなカウンセリング支援手法を提案する.


2022年2月1日(火)

第10回研究会がZoomを通して開かれました.
 19:00-19:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 19:05-19:30 発表   山本博樹(G1:チームリーダー)
 19:30-20:00 質疑応答

発表要旨

学習者が「明らかになる」ように理解過程を支援する建設的な言語活動が説明 (explain) である。この言語活動には,「これで前半の説明は終わりです」のような説明の構成を示す言語活動が含まれ,これはメタ説明と呼ばれる。メタ説明は口頭説明だけでなく,文書説明,映像説明,相互説明にも含まれるが,理解深化に貢献すると考えらえ,教育界や産業界からの期待も高まっている。今回の発表では,メタ説明の効果メカニズムとその境界条件に関して実証研究の一端を紹介したい。


2021年12月22日(水)

第9回研究会がZoomを通して開かれました.
 13:00-13:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 13:05-13:30 発表   野間春生(G2:チームリーダー)
 13:30-14:00 質疑応答

発表要旨

VRシステムでは、視聴覚系のシステムは昨今では手軽かつ安価に入手できるようになってきた。発表者はVRでも特にこれらの枠の外であるHapticVRという分野の研究にこれまで従事しており、触覚や移動感覚のシステム開発を行ってきた。本発表では、このうちの移動感覚について発表者の研究と幾つの有名な研究例を紹介する。


2021年11月30日(火)

第8回研究会がZoomを通して開かれました.
 19:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 19:05-18:30 発表   西原陽子(G3:チームリーダー)
 19:30-20:00 質疑応答

発表要旨

本発表では見慣れた場所の観光地図を作成する上で,作成者の人数と会話が見慣れた場所の再評価に与える影響を分析した結果を報告する.見慣れた場所としてBKCキャンパスを選択し,被験者には地図の作成者としてBKCキャンパス内を実際に歩いてもらい,見どころを記載した観光地図を作成してもらった.被験者は3群あり,1名で歩き,1名で地図を作成する群,2名で会話を一切せずに歩き,地図を作成する群,2名で会話をしながら歩き,地図を作成する群であった.作成された地図を比較し,人数と会話の影響の分析を行った.分析の結果,2名・会話ありの群が作成した地図は,実験者から見て他者が興味を持つと思われる見どころの割合が高くなった.


2021年11月30日(火)

第8回研究会がZoomを通して開かれました.
 19:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 19:05-18:30 発表   西原陽子(G3:チームリーダー)
 19:30-20:00 質疑応答


2021年10月29日(金)

第7回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶   林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:20 進捗報告 下條志厳(R-GIRO RA/NEXT フェロー生)
 18:20-18:35 進捗報告 大津耕陽(R-GIRO 専門研究員)
 18:35-18:50 進捗報告 田村昌彦(R-GIRO 専門研究員)
 18:50-19:00 全体討論・コメント(全員)


2021年9月27日(月)

第6回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00-18:05 挨拶 林勇吾(プロジェクトリーダ)
 18:05-18:20 下條志厳(R-GIRO RA/NEXT フェロー生)
 18:20-18:35 大津耕陽(R-GIRO 専門研究員)
 18:35-18:50 田村昌彦(R-GIRO 専門研究員)
 18:50-19:00 全体討論・コメント(全員)


2021年8月30日(月)

第5回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00~18:05:開会の挨拶(林 勇吾)
 18:05~18:45:発表(大石 充希)

発表要旨: 大石 充希
 今回の報告はAnderson(1974)で行われたfan実験に対して我々が行った追実験に関するものである。Anderson(1974)では覚えた特定の文を想起する際にその文を構成する単語が他の文にも含まれていればいるほど、想起時間が長くなること(fan効果)が示された。我々の追実験でも同様の結果を得ることが出来たが、そのfan効果は大まかにしか現れなかった。また、この追実験から人間の想起のプロセスに関する興味深い点がいくつか生まれたが、実験参加者の人数が少ないことなどの問題により明確に何かを示すことはできなかった。今後は以上の問題点を改善することに加えて、認知アーキテクチャの一つであるACT-Rを用いてfan実験での人間の記憶プロセスを明らかにしていくことにも取り組んでいきたい。


2021年7月26日(月)

第4回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00~18:05:開会の挨拶(大津 耕陽)
 18:05~18:30:発表(田村 昌彦)

発表要旨:田村 昌彦
 HAIなど対話型エージェントとのインタラクションにおける研究分野では,効果的な対話についての検討が重ねられている.その中で,現在進行中の会話について,相手(人間)がどの程度,興味を持っているのかなどの感情推定は明らかになっていない点が多く,挑戦的なテーマである.本発表では,この流れの中で大阪大学の研究グループがマルチモーダル対話コーパスを作成し,研究結果とともに公開した内容を紹介する.彼らは,DNNモデルによる機械学習が感情推定に有効であること,また,生体信号(とりわけ,EDA)がnegativeな感情推定において効果的であることを示した.


2021年6月28日(月)

第3回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00~18:05:開会の挨拶(田村 昌彦)
 18:05~18:30:発表1(下條 志厳)
 18:30~18:55:発表2(大津 耕陽)
 18:55~19:00:(予備)

発表要旨:下條 志厳
 高齢者のシステムを用いた支援の一つである傾聴システムの開発に関する先行研究のレビューを行う.具体的には,傾聴システムの開発を試みた論文のキーワードをもとに,Web of Scienceを用いて文献を選定した.その選定した文献をレビューし,どういった情報に基づいて話し手の状態を捉えているのか,どういった手法を用いて傾聴を実現しているのかという2点に関して述べ,本プロジェクトに貢献できるような情報を提供する.

発表要旨:大津 耕陽
 R-GIRO専門研究員としての研究活動の経過(2021年度1Q)について報告する.研究グループG1では,ICTを用いた継続的な傾聴活動支援の方法を検討するための基盤として,オンラインでの傾聴支援システムを開発している.発表では,本研究の概要について触れ,現在のシステム開発状況に関する話題を中心に報告を行う.副次的な話題として,研究グループG1・G3において取り組んでいる対話エージェント研究について紹介し,現在の研究状況ならびに今後の展望について述べる.


2021年5月31日(月)

第2回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00~18:05:開会の挨拶(林 勇吾)
 18:05~18:30:発表1(松室 美紀)
 18:30~18:55:発表2(木内 敬太)
 18:55~19:00:(予備)

発表要旨:松室 美紀
 これまでの経歴と研究内容の概要を簡単に紹介する.その後,研究手法の1つである認知モデリングに用いた認知アーキテクチャACT-Rについて紹介し,ACT-Rを用いた2つの研究を示す.1つ目の研究は,車載情報機器の操作に利用される知識の形式を複数モデルの比較により明らかとしている.2つ目の研究では,モデルのパラメータ操作により,運転中の車載機器の操作における高齢者の操作ミスの原因を示した.

発表要旨:木内 敬太
 これまでの略歴と研究テーマを紹介し、その中から、解決志向認知行動モデルに基づくセルフ・コーチングツールの開発研究について話題提供を行う。10ステップからなるワークブックを10名の参加者に実施した。事前事後の心理尺度の変化から、目標達成に向けた自信の有意な向上を認めたが、気分等その他の変数に差は認められなかった。分量が多くて大変だったというという否定的な意見もあり、端末での提供方法を含めて、改善の余地がある。


2021年4月26日(月)

第1回研究会がZoomを通して開かれました.
 18:00~18:20:林 勇吾(本プロジェクトの紹介と研究会の方針など)
 18:20~18:30:大津 耕陽(自己紹介,これまで取り組んできた研究紹介)
 18:30~18:40:下條 志厳(自己紹介,これまで取り組んできた研究紹介)
 18:40~18:50:田村 昌彦(自己紹介,これまで取り組んできた研究紹介)
 18:50~19:00:質疑応答など