人間の創造性について,これまで科学者や芸術家が関心を寄せることが多く,中には創造性が神秘的なものであるという考えも存在していました.しかし,近年では認知科学をはじめ心理学や教育学などの分野で実証的なアプローチによってそのメカニズムを解明しようとする研究が多く蓄積されてきています.また,情報工学の分野では,創造的な活動を支援するための様々なシステムの開発までも行われています.我々は,情報システムを用いて創造的なアイディアをどのように促進できるのかに関して,実験的な検討を進めています.

複数の会話エージェントを用いた検討/Multiple conversational agents

林 勇吾 (2014). 創造的思考活動の促進のためのインタフェースエージェント-相手人数とメディアの要因に着目した検討- 電子情報通信学会論文誌A, J97-A(6), 443-452.

Hayashi, Y. & Ono, K. (2013). Embodied Conversational Agents as Peer Collaborators: Effects of Multiplicity and Modality. Proceedings of the 22nd IEEE International symposium on robot and human interactive communication(Ro-MAN2013), 120-126.

会話ロボットを用いた検討/Conversational robots

林 勇吾・下條 志厳 (2021). ロボットを用いた創造的認知の支援に向けたファシリテーション方法に関する実験的検討 知能と情報, 33(6), in press.

Maehigashi, A. & Hayashi, Y.(2019), Effect of Suggestions from a Physically Present Robot on Creative Generation, Proceedings of the 41st Annual Conference of the Cognitive Science Society(CogSci2019), 2242-2247.